その人が当たり前のように行っている習慣、それを積み重ねることで発症する疾患があり生活習慣病と呼ばれています。
偏った食生活・喫煙・大量の飲酒・ストレスといったものも生活習慣病の原因だと言われており、長い間こうした習慣を送ることが発症のリスクを上げるのです。

すべての人が発症するわけではありませんが、生活習慣病は自覚症状がほとんどないと言われており気づかないうちに進行してしまうことが特徴となっています。
そんな生活習慣病の一つに高血圧がありますが、よく耳にする言葉であるにもかかわらずその定義などは詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。
放っておくと深刻な病気を引き起こす可能性もある高血圧、正しい理解を日頃からしておくことが重要なのです。

高血圧症の定義は?

健康診断などで血圧を測る機会は多く、高血圧・低血圧という言葉はよく耳にすることでしょう。
血圧とは、心臓が血液を全身に送り出すときに血管にかかる圧力のことを指しています。
高血圧症の疑いがある女性血圧を測定すると、上と下に分けて数値を表すことに気づきますがこれはいったい何なのでしょうか。

血圧の上の数値は収縮期血圧と言い、血液を全身に送り出すときに最も高かった血圧数値が表示されます。
血圧の下の数値は拡張期血圧を指しており、全身を巡った血液が心臓に戻ってくるときの最も低かった血圧を表示しています。
血圧の平均値というのは年齢によって差がありますが、これは若いころは健康であった血管が年齢と共に細くなったり硬くなったりするからです。
ところが健康であるとされる血圧の正常値というのは年齢や性別を問わず同じであるために、年齢を重ねるほどに注意が必要ということになります。

一般的な血圧の正常値は上が130、下が85mmHg未満だと言われています。
20~30代のうちは正常値の範囲に入っている人が多くあまり問題となることはありません。
しかし40代を超えたあたりから徐々に値が上がり始め、60代70代では多くの人が血圧の正常値を上回ってしまう傾向となります。

高血圧と判断される数値について

では高血圧とは血圧の数値がどのようになったときのことを言うのでしょうか。
基本的には上の血圧が140mmHg以上、もしくは下の血圧が90mmHg以上となったときに高血圧であると判断されます。
ただ一律のラインで高血圧と判断していた従来と異なり、現在では高血圧を段階別に細かく分けてより自身で高血圧のリスクを自覚できるようになりました。

例えば以前であれば高血圧と判断された場合でも、軽症の高血圧という呼び方がされていたために本人が大したことがないと誤解してしまうこともありました。
そこで軽症をI度高血圧・中等症をII度高血圧・重症をIII度高血圧といった呼び方に変え、どの段階であっても治療が必要であるということを明確にしたのです。

ただし上の血圧が140mmHgもしくは下の血圧が90mmHgに近い値であり高血圧症とは判断されなくても、血圧正常値を上回る数値であれば日頃から気を付ける必要が出てきます。
こういった高血圧症予備軍の段階を正常高値血圧と分類することで、一般の人でも高血圧症一歩手前であることを知らせることが出来るようになったのです。

最近では家庭用血圧測定器の普及により、健康診断でなくても日頃から血圧を測る人が増えてきました。
実は家庭用の血圧測定器は、病院で正確に測るよりも数値が低めに出てしまう傾向があります。
そこで家庭で血圧を測る場合の高血圧基準値は、上が135mmHgもしくは下が85mmHg以上といった数値が目安となっています。

血圧は同じ人であっても日々変化し、時間帯によっても変わってきます。
その時々の数値で一喜一憂せず、毎日同じ条件で測定してその変化に気づくことが大切です。

高血圧症の原因と症状は?

高血圧症は生活習慣病の一つと言われており、その原因は食生活などが大きく関係してるとされています。
原因がすべて解明されているわけではありませんが、若いうちから生活習慣に気を付けることによって高血圧になるリスクを減らすことは出来るのです。

最も分かり易いのは食事です。
濃い味付けの食事は塩分量が多くなりますが、血液中の塩分濃度が高くなると人の身体は濃度を減らそうと働きます。

濃い味付けの料理血液の水分を増やして塩分を薄めようとするのです。
血管を流れる水分量が増えることで血管にかかる負担は大きくなり血圧を高めることとなってしまいます。
普段から塩分量の多い食生活を送っていると、慢性的に血圧が高い状態となり高血圧症のリスクはどんどん高まるとも言えるでしょう。

肥満、特に内臓脂肪型の肥満は高血圧になりやすいと言われています。
内臓脂肪が増えると脂肪細胞から出る物質の分泌異常が起こりやすくなります。
その結果ナトリウムの排出が上手く機能しなくなり、血液量を増やすこととなってしまうのです。

ストレスと高血圧の関係も指摘されています。
ストレスは脳や身体に刺激を与え、一時的な興奮状態を導きます。
すると心拍数が上がり血管に負担を与えることとなってしまうため、日常的にストレスを感じている人は注意が必要です。

高血圧を引き起こす原因というのはひとつではないと言われています。
そして血圧が上がり始めても多くの人は自覚症状がないまま進行していきます。
なるべく早く血圧の異常に気付くことで、大きな病気になるリスクを減らすことも可能となるのです。

高血圧の初期症状

初期症状として気を付けるべきことが意外なものです。
例えば肩こりなども症状の一つと言われています。
肩こりは血行不良から起こるものですが、血行が悪くなると血流を改善しようと心臓に負担をかけやすくなり血圧も高くなることがあるのです。

むくみも高血圧のサインである可能性があります。
塩分の多い食事を摂っていると、血液の水分量が増えてむくみやすくなります。
特に下半身に筋肉がついていない人の場合、血流が悪くなって余計にむくみやすくなるとも言われているのです。

眠れない・眠りが浅いといった悩みも高血圧が原因かもしれません。
睡眠の質が低下するということは、血管が常に緊張した状態であるということです。
この緊張状態が続くと血管は徐々に柔らかさを失い硬くなっていきます。
すると血流が悪くなり血圧が上昇してしまうというわけです。

高血圧の初期は自覚症状がないと言われていますが、小さな変化が体に起きている可能性はあります。
こうしたサインを見逃さないことが、いつまでも健康でいるために重要なことであると言えるのです。
肩こり・むくみ・手足の冷えなど血行不良から起こる症状も高血圧の可能性があります。
血行不良となると、血流を改善しようとして心臓に負担をかけ血圧を高めようとするからです。

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